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29/08/2013

シニアの人が若い頃は金持ちでもなければ海外に行けなかったのか?と、考えていたら、つまらない結論になってしまったけど、なんか昔のほうが良かった気がして羨ましくなった。

Twitterでこういうのを読んだ。
「若い頃から海外への憧れはあったけど、当時は円が安くて外貨が高かったから金持ちでもなければ海外に行けなかった。だから今の人達は若いうちから留学したり海外で仕事ができて羨ましいと。」
こう言ったシニアの人がいるらしい。
何歳なんでしょうかね。

「金がなかったから海外に行けなかった」というロジックは、まあ、言い訳だろう。

◇シニアの人が若かった頃。60年代から70年代。金持ちでなければ海外に行けなかったか?確認してみたい。

ベストセラーになった小田実の「何でも見てやろう (講談社文庫 お 3-5)が出たのは1961年である。
この本はバックパッカー本としては古典中の古典ですね。

小田実は留学の帰路、帰りの航空券と200USD持って貧乏旅行に繰り出すのです。
まだ、1USD=360円の時代です。

これを読んで海外に行きたくなった若者は多いと思う。

当時の状況を、
ウィキベディアの海外旅行の項目から引用する。

”一般の市民が職業上の理由や会社の都合ではなく、単なる観光旅行として自由に外国へ旅行できるようになったのは翌1964年(昭和39年)4月1日以降であり年1回500ドルまでの外貨の持出しが許された。さらに1966年(昭和41年)1月1日以降はそれまでの「1人年間1回限り」という回数制限も撤廃され1回500ドル以内であれば自由に海外旅行ができることとなり[2]、これ以降、次第に物見遊山[3]の海外旅行が広がり始めた。”

海外旅行自由化は1964年からなのね。

その自由化されたばかりの1964年。
バイトしたお金をためて、海外に渡った若者がいる。
冒険家の植村直己。1941年生まれ。

渡航費10万円。所持金は110ドル。約4万円。1USD=360円。
*1965年の大卒初任給は24102円とある。
大学初任給の推移より


”1964年5月2日大学卒業後就職試験に失敗、ヨーロッパアルプスの氷河を見ようと考えたが資金が足りないため、まず生活水準が高いアメリカで資金を貯めてそれからヨーロッパに行こうと考え、周囲の反対を押し切ってとび職のアルバイトで貯めた金を元手に横浜港から移民船「あるぜんちな丸」に乗り込み、ロサンゼルスへ向かった。」”(ウィキペディア)

この話が書かれてるのは
青春を山に賭けて (文春文庫 う 1-1)です。


そして、深夜特急1―香港・マカオ― (新潮文庫)
を書いた沢木耕太郎。

1947年生まれ。
深夜特急での沢木耕太郎は26歳だったから、旅行は70年代前半ということになる。
所持金は1900ドル。(トラベラーズチェック1500+現金400)
1USD=300円くらいで57万円くらいかな。

*1975年の大卒初任給は91272円だ。
大学初任給の推移より。


もう一人、あげておく。
60年代後半に海外放浪していたのは、ダモ鈴木
1950年生まれ。
ここで比較にダモ鈴木がでてくるのは私がCANのファンだから。それだけです
ヒッピームーブメントの中で他にもいそうなんだけど調べてません。

ダモ鈴木。下記に引用したウィキペディアにはアメリカへ密航とある。
もちろん渡航時の所持金は不明だ。

”高校中退後の1960年代後半、単身日本を飛び出し、単身アメリカへ密航。以後、ヒッピーとして世界各地を単独放浪。アメリカ25州を経て東南アジア諸国を回り、ヨーロッパへと渡り、ギターの弾き語りをしながら放浪の旅を続けた。”(ウィキペディア)

youtube.com Can - Vitamin C

彼のサイト→http://www.damosuzuki.com/

2013年現在なら。

ダモ鈴木。63歳。
沢木耕太郎。65歳。
上村直己。生きていたら72歳。

でね。
話は冒頭に戻って。

あらためて
「金がなかったから海外にいけなかった」というロジックは、言い訳なんじゃない?と繰り返しておく。
当時だって、がんばってバイトすればとりあえず海外に行けたわけだからね。
ではシニアの人が

Q 何故、行けなかったのか?

A  日本で就職していたから。

だと思う。

つまらない結論になってしまったよ。

植村直己。*就職に失敗して海外放浪へ。
沢木耕太郎。就職を蹴って海外放浪へ。
ダモ鈴木。高校中退。新宿でヒッピー生活後に海外放浪へ。
だからね。

*自伝的な本「青春を山に賭けて」には就職試験に失敗したという記述がない。ウィキペディアによる。
植村直己が就職試験に失敗したというソースを誰かご存知のかたは教えてください。


そして、最後に思い出したので追加します。
ロバート・ハリス(1948年生まれ)も1971年に東南アジア放浪なんだよね~。

Planet Green Podcastで旅に関するPODCAST放送が聴けます。PODCASTを聴き漁ってた時に彼を知ったので、旅行本的な流れで抜け落ちてました。

未読だけど エグザイルス (講談社プラスアルファ文庫)

こうやって挙げていくと
今より、シニアの人が若かった頃、70年代頃のほうが、日本は自由な時代だった気がしてきたよ。

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