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23/06/2013

メモ)サン=テグジュペリがベトナムのメコン川に落ちたときに何か考えただろうか。

ホーチミン市の日本人街??レタントンの路地の中にある小さな古本屋でみつけてきた「夜間飛行」を再読している。

サン・テグジュペリの「夜間飛行」については松岡正剛の千夜一冊 サン・テグジュペリ 夜間飛行が詳しい。
私がくだくだ解説することもないだろう。一読を。

こういう一文がある。
>引用開始

” この作品でも十分に伝わってくるのだが、サン=テグジュペリの「飛行する精神の本来」をさらに知りたいのなら、『人間の土地』を読むべきだ。堀口大學の訳で新潮文庫に入っている。不時着したサハラ砂漠の只中で奇蹟的な生還をとげた飛行家の魂の根拠を描いた。小説とはいえない。体験と思索を摘んだ文章の花束のようなもの、それらが「定期航空」「僚友」「飛行機」「飛行機と地球」「砂漠の中で」「人間」というふうに章立てされている。
(略)
と、ここまで書いてサン=テグジュペリの話をおえるわけにはいかないだろう。では、『星の王子さま』はどうなのかということだ。
 結論ははっきりしている。この名作は『人間と土地』の童話版なのである。”

>引用終わり

実は「人間の土地」が一番好きだ。
バンコクの古本屋で買って、ミャンマーへの一人旅の間に、繰り返し読んだ本である。
どこで買って、どこで読んだか覚えているということは相当、気に入って読んだということだ。

ちなみに当時買ったのは、宮崎駿の解説が入っていない文庫バージョンである。

『星の王子さま』との関連は気づいておらず、単純に”辺境・秘境の旅”ジャンルとして読んだのだと思うが。
(影響されて、意識の流れを描写して旅行記を書こうと思ったことがある。)


その『星の王子さま』リアル版の「砂漠の中で」という章。
サン=テグジュペリがリビアの砂漠に不時着して奇跡的に生還するまでの話。

彼はベトナムのサイゴンに向かって飛んだ。
その目的は賞金稼ぎで金のためだった。
準備不足のために「計画ははじめから失敗が予想されていたという。(『星の王子さま』のひと 新潮文庫)


*賞金獲得の条件は当時の記録の87時間を破ること。
ちなみの現在、ホーチミン市(タンソンニャット空港)からフランスのリヨン(サンテクジュペリ空港)まで、パリで乗り換えて17時間ほどで着く(AIRFRANCEサイト

その前年に、サン=テグジュペリはメコン川に不時着している。
メコン川・・・・・。

メコン川に不時着したときにサン・テグジュペリは何を考えたのだろうか?
そんなことが、気になって
「人間の土地」のなかで、メコン川に不時着したエピソードのこと、ベトナムについて、どこかで触れているかと読み返したが、記述はみつからなかった。

「人間の土地」には砂漠、岩石と砂のことばかりだ。

ただし、こういうくだりがある。

”砂は金色に輝いている。神よ、この遊星はなんと人影のないことでしょう。河や緑陰や人間たちの聚落が、幸福な偶然の組み合わせのおかげであるように思われてきた。
岩石と砂の部分の広大さよ。”

サン=テグジュペリにとってメコン川とは幸福な偶然の組み合わせにすぎなかったのだろうか。

そして、サイゴンは賞金獲得の目的地にすぎなかったのだろうか。

今日も私は幸福な偶然の組み合わせに感謝して、店内に緑を茂らせたホーチミン市のカフェでぼーっと過ごしている。

最近のもっぱらの思索は
ベトナム人にとって目に見えない大切なものって何だろうか?
ということだ。

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ・年譜

”1934年
エール・フランス社の宣伝課に入る。サイゴンまで長距離飛行するが、メコン川で不時着事故を起こす。


1935年 

「パリ=ソワール」誌の派遣記者としてモスクワに1ヶ月滞在。脚本を書いた映画「アンヌ=マリー」が成功を収める。これらで得た金をすべてつぎ込んで最新のシムーン型機を買う。この飛行機で各地を講演してまわる。12月29日朝、15万フランの賞金がかかったパリとサイゴン間の最短記録に挑戦して飛び立ったが、夜リビア砂漠に不時着して3日後に隊商に救われる。”



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夜間飛行 (新潮文庫)



人間の土地 (新潮文庫)



『星の王子さま』のひと (新潮文庫)


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