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17/10/2005

浙江玻璃が製造するソーダ灰ってなに?

浙江玻璃(0739.HK)を調べていたんですが、ガラス業界について述べているブログ発見。ジュンヤの中国株投資日記です。10月4日のガラス業界について一考という記事を引用します。

んで、浙江ガラスで気に入ったとこ具体的に言うと
原材料の高騰の対策として
ガラスの材料の純炭酸ソーダ生産ライン2本を建設予定で
これによってコスト削減をしようというのが
理に適っていて好きです

株価的にも新株発行と決算が良くなく下げてくれたので、
今買って放置したとしても安心できます

浙江ガラスの戦略は本当に的を射てますね。ところで、上記でも触れている、ガラスの材料の純炭酸ソーダって?。中国語では「純鹸」となっています。「純鹸」ってなに?調べてみました。業界ではソーダ灰というらしいです。英語でSODA ASHです。どういうものかというと、日本ソーダ工業会のサイトから

4. ソーダ灰   Na2CO3

 ソーダ灰(一般名としての呼び名)は、炭酸ナトリウムまたは炭酸ソーダといわれるアルカリ性化学物質のことです。(略)

 ソーダ灰は、その半分以上が板ガラスや様々なガラス製品などガラスの製造原料として使用され、ケイ砂や石灰石と同様に、ガラスの主原料となっています。
 また、ソーダ灰は、ケイ酸ソーダ、重クロム酸ソーダ等の無機薬品や油脂製品などを製造するのに使われています。
 さらに、これら中間製品が顔料、医薬、合成洗剤、接着剤、土壌強化剤、皮革、めっき用などに使われるため、ソーダ灰は、か性ソーダ同様、様々な産業活動と幅広く結びつき、私達の身近な製品の製造に深く関わっています。

確かニュースによれば浙江玻璃の工場は青海省に建設したはずです。ここは主要な鉱物資源がいっぱいある地域です。先日、青蔵鉄道が開通したとのニュースがあったばかり、チベット(青海省もチベット圏なのですが)にも鉱物資源が眠っていますから地の利は抜群といったところでしょうか。

ソーダ灰市場。英文市場調査報告書「世界のソーダ灰(炭酸ナトリウム)市場:第 10 版」というレポートの紹介部分だけ読んでみると(中身は有料なので)

2004年の後半以来の燃料価格の上昇と輸送費の上昇によってソーダ灰価格は急上昇している。2006年に向けて中国の急成長によってタイトな状態になる。その後も2008年のオリンピックや2010年のワールドトレードフェアがあり状況は続く・・・・・。

というふうに、まあ、中国株の世界では、わりとパターン化された説明ですけど、無料部分ですから。(私は外国語が苦手なので・・・。)ソーダ灰の価格はとにかく上がっているようですね。住友商事が米国ソーダ灰を扱っているようですが、このまま原油高が続けば、輸送コストの面から見れば、価格競争力がありますね。中国のソーダ灰は将来は日本市場に食い込めるかも。(このあたりのデータはWeb上では有料ばかりなので詳細不明。)

さて肝心の浙江玻璃について。少々古いがこのニュース

浙玻半年少賺37%
8月 31日 星期三 03:00 更新

  • 浙江ガラスは昨日今年6月末まで上半期の業績を発表した。純益は約37%減の6974万(人民元以下同)、EPS12.1セント、中期配当は3.61セント。配当性向は30%を維持する。
  • ガラス生産の主要な原材料の重油価格は去年上半期の毎トン2千元以下から、現在の毎トン約3千元まで急上昇した。板ガラスの上半期の生産コストを上昇させた。(毎重量箱55元)まで上昇する。板ガラスは供給が需要を上回る情況の下で、売価は去年同時期の毎重量箱75元から、今年上半期の70元まで下落。売上総利益率を11%~25%を下落させる。
  • 板ガラスの粗利益は、下半期は毎重量箱の板ガラスの生産コストが依然として8~10元上昇し、63~65元になる。売価は70元より低くなりえるので、つまり下半期には板ガラスの売上総利益率は1割以下に下落することがありえるだろう。
  • ソーダ灰の工場は9月中に生産に入る。今年20万トンのソーダ灰を生産することができると予想。これは、会社の年間の売上げの約13%を占める。これによって、板ガラスの比重が75%まで下がる、高度加工ガラスは12%。。来年は年間90万トンのソーダ灰を生産して、比重を4割まで増加させる。板ガラスは5割まで減らして、残りの1割が高度加工ガラスになる。ソーダ灰と高度加工ガラスの売上総利益率はそれぞれ5割と3割に達する。

亜州IRでも9月1日に詳細記事がでてます。上記と内容がダブるのでこのエントリーの一番最後にくっつけておきます。

*売上総利益率という単語なのですが、毛利率の訳だけどこの毛利という言葉は曖昧なのでいつも悩むところです。亜州IRでは粗利益となっているみたいな。辞書を引くと

毛利=粗利益、総利益、総収益。

さて、各製品別の売上総利益率をおさらいすれば。 

板ガラス 1割以下、ソーダ灰 5割 、高度加工ガラス 3割です。とにかくソーダ灰の売上が伸びれば、ということですね。

追記。あとで気がついたんだけど、セッコウガラスの中間期のニュースでは板ガラスの需要を供給が上回って価格が下落した。とあった。対して英文市場調査報告書では、引き続きタイトな状況みたいな概要でした。疑問点としてメモ。

亜州IRの記事 「 浙江玻璃ガラス、中間期は36%減益(詳報)」から

  • 05年6月中間期の純利益が前年同期比36.5%減の6973万人民元(EPSは0.121人民元)に落ち込んだ。
  • 営業利益は21.1%減の1億4730万人民元。売上高は0.6%増の5億6877万人民元。
  • 1株当たり0.0361人民元の中間配当を実施する。
  • 販売価格の下落と燃料と原材料コストの高騰が痛手。粗利益率はマイナス9ポイントの26%に悪化。汎用板ガラスは生産量が2.7%増の760万ウエイトケース(38万トン)に増加したが、供給量拡大による需給悪化が進んだ結果、平均販売価格が7%下落し、売り上げが6.4%減の4億9900万人民元に落ち込む。
  • 板ガラスの溶融量は前年同期と同じ日量2350トン。 
  • 加工ガラスの生産量は39.2%増の174万平方メートルに達し、売り上げは105.9%増の7000万人民元を記録した。付加価値の高い低放射ガラスの販売好調で、加工ガラス全体の平均販売単価は48.1%上昇している。

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Comments

インフレ傾向だと思うんですけどねえ。
私の場合、銘柄研究というより、単純にソーダ灰ってなに?というような方向なんで・・。

銘柄的には、P株なので、はっきりと好調という業績発表がでたあとでないと、株価は上昇しないような気がするんですよねえ。

なげやり掲示板でブログネタを拾っているようなところもあるので、掲示板を運営している、さますのさんには感謝していますよお。

Posted by: 叫化鶏/nakamiti | 19/10/2005 at 20:10

こんばんは~~。

うはー。すんごいまとまってるー。
原材料高騰に対しても、それを見越して、ちゃんと対策はたててるわけですね。
それが効を奏してくれば期待できるかも。(^^)

叫化鶏さんの銘柄研究は、いろいろな情報を多角的に集めてるので読み応えあります。私は銘柄関連のネタを書くのが苦手なんで、羨ましいかも・・・・(っていうか、銘柄研究してない表れなんですが。:汗)

それにしても、どこの分野でも原料が高くなっている気がする・・・・やはり将来は、世界的インフレになっちゃうんでしょうか・・。

Posted by: さますの | 18/10/2005 at 20:43

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