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01/11/2004

国境を越えるバスはとても魅力的なのだ

イラクの戦争で、TVやWEB上に人質の映像を流すなんてことが流行らなければ、香田証生君もありふれたミッシングとなっただろう。

アジアの安宿では、「ミッシング」と書かれた張り紙が、旅行中に行方不明になった人の名前を旅行者に教えてくれる。ミッシングが、(たいてい強盗にあってそれっきりなのだろう)、旅行中に起こり得ること。そのことは安宿を基点にして旅行するパッカーならば誰でも知っている。もちろん自分の身に起ころうとは、普通は考えないだろうが。「***のルートでアメリカ人がミッシングになったみたい」などと怪しげな情報交換したりはする。

パッカー的に考えるとバクダッドまでのバスがあるということはバクダッドまで行くことが出来るということだ。情報によればVISAは必要ないようだ。バスのチケットが手に入ったということは、確実にバクダッドに行ける。魅力的だ。これはイケル。と考えたのだろう。事実、到着したのだから成功であった。その後の予定がどうだったのかわからないので、100%成功だったのかはなんとも言えないが。とにかく行けるところまで行ってみようという、自然な行動だったのかも知れない。アンマンに一泊しかしなかったのはアンマンでゆっくりしてしまえば、バクダッドに行こうという気持ちが萎えてしまう。ということだったのだろう。と、私はそう考える。

どこかの掲示板で香田君の行動を肯定した感想があった。旅のテーマが不明なので何とも言えないが、というような意味のことが書いてある。他人から見たらくだらないテーマを大事に抱えて、命の危険を顧みず旅行するパッカーは存在している。旅先で、そんな旅行者に出会って、彼から(彼女から)旅の話を聞くのは楽しい。そんな旅行者が一人いなくなったのなら寂しいことだ。

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Tracked on 03/11/2004 at 21:03

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