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21/09/2004

武侠に理由はない

十面埋伏 Loversを観た。わざわざ原題の十面埋伏を前にをつけるのは、映画内容がどう考えてもLOVERSより十面埋伏だから。

原題は小説、映画共に『十面埋伏』。「あたり一面の待ち伏せ」という意味で中国の古典音楽より。が、元は秦滅亡後の項羽と劉邦(漢の高祖)の戦いで劉邦側が用いた戦法に由来する。多足の思考回路さんのHPより

辺り一面の待ち伏せを金城君とチャン・ツゥイーが切り抜けて逃げていくという武侠映画。前作の英雄 HEROが武侠映画として宣伝してたのは大疑問だっただけに、十面埋伏はまことに正しい。「愛」なんて単なる客寄せの演出だ。武侠って平たくいえばチャンバラですからねえ。おすぎだったかピーコだったかが(最近は兄弟でテレビにでてるのでどっちの発言かわからぬ・・)「二人が愛し合う理由がわからない」と苦言を呈していた。が、チャン・イーモウ監督、このあたりは確信犯だったと思う。
金城は「3日のうちに発生する恋愛を、(脚本の)文字の上では実感できなかった」と率直に告白。「だから監督に”2人の愛はいつ始まったのか”と質問したんです。そうしたら監督が”愛に理由はない”って(笑)・・後略」(CHAI 10月号 7月27日の来日記者会見の記事)
武侠映画にも理由はない。面白かったらいい。前宣伝の「愛」にこだわると楽しめないですよね。ほんと。ストーリーも「インファナル・アフェアかよ」とかつっこめるし。
一番は竹林のアクションシーン。なかなかいいです。なんか竹林って武侠映画の定番っていう気もしますね。どの武侠映画だったかな、竹林で待ち伏せしていた敵が地中から現れるというシーンを鮮明に思い出します。竹がせり出して敵が登場という・・・。サモハン・キンポーの「戦神 ムーン・ウォーリアーズ」だったかな。出演はアンディ・ラウとアニタ・ムイですね。(十面埋伏ではクレジットでアニタ・ムイを追悼していた。合掌。)
香港映画にはサービス精神満点の武侠映画(その分、つっこみどころ満載)がいっぱいあるのだが、美術にお金を使うとこうなるのかなあ。サモハン・キンポーがワダエミを使ったらどうなるかなあ。予算たっぷりで。

蛇足 古武術の甲野善紀氏によると投げたナイフ(手裏剣)は刃先が上を向いて飛んでいき的に当たる前に水平になって刺さるらしい。十面埋伏の1シーンのように回転してから刺さるわけではないようだ。。

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