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07/08/2004

木曜組曲 読了

恩田陸の「木曜組曲」読了。「三月は深き紅の淵を」は本をめぐる本好きのためのミステリだったけど、これは「本」というより「作家」という切り口ですね。本=物語=伝説。と繋げることができるから同じかな。恩田陸のSF系の作品より断然好みです。登場人物は5人の女性。フリーライター・流行作家・純文学作家・編集者・出版プロダクション経営。とすべて出版関係。5人は耽美派小説巨匠、重松時子の死の謎に迫る。頭の切れる登場人物達が作家の想像力で推理をめぐらしながら過ごす三日間の話。各人の推理を「作家の想像力・妄想」と物語中で片づけながら次々と新しい真相(物語)が立ち上ってくるのが楽しい。(名探偵つまり作家は物語を創造する、それがミステリ!)登場人物はすべて恩田陸の分身だろうから、彼女たちの独白を聞いていて、彼女たちが書こうとする物語を恩田陸が書くかも知れないと想像したり。(実際書いてるのかな、文庫しかフォローしてないので)。さらに「木曜組曲」という物語自体も登場人物の誰かが書いた「重松時子殺人事件」のバリエーションと考えられるし。メタなお遊びがまたいいです。

木曜組曲(徳間文庫)
恩田陸著

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Tracked on 30/08/2004 at 15:29

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